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桐島、部活やめるってよのスロウのレビュー・感想・評価

桐島、部活やめるってよ(2012年製作の映画)
3.5
原作を読んだ時は正直何が良いのかよくわかりませんでした。

でも、映画版を観て、最後の神木くんと東出くんのやり取り…そして東出くんのあの表情を観た瞬間に「あぁ、観て良かった!」と感じました。

容姿、能力、何でも持っていると思われている人間が抱える空虚。
失礼ながらやりたい事が見つからず、ただ日々を仕事で消費する自分とダブってしまいました。

これから変わっていきそうな彼に希望を見た気分です。

題名にある桐島くんが出てこないことが話題の本作ですが、
キャプテンである彼が急に辞めたバレー部、登校しなくなった彼に依存していたお友達達、
何も言わなかった彼に対して皆怒るばかりで心配しないことに不自然さを感じました。
奇抜なアイデアを活かすためか、自己中心的なキャラクターが多く設定も強引な感じが強い作品ですが、
やはり最後のあのシーンは自分に残り続けるなと思いました。
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