イケメン男子・桐島が学校に来ないことでの右往左往。
うまいというか、あざといというか、監督の戦略にまんまとしてやられた！感。
誰でも体験する高校生活を舞台にスクールカースト(この現代性が褒められる要因)のさまざまな登場人物を配して、学校生活での感情のあるある大会で観る側の大多数を多少なりとも共感させ、又は人物描写が鋭いと錯覚させ「桐島が学校に来ない」というネタで全体を引っ張る。
そして時間や視点をシャフルする構成でちょっと難しいけど小洒落た映画を観ている気分に浸らせる。
それでいて最後は古典的というか王道の「頑張る君は素晴らしい！」で締めくくる。
恥かしがりやなのかよと思うぐらい斜め上の切り口でベタの青春映画。
だからこそ成功する。
体温低いけど熱い映画です。
