このレビューはネタバレを含みます
エズラ・ミラーがただひたすら美しいだけの映画かと思ってたけど、そういう薄っぺらな内容じゃ全然なかった。
この親のどこがいけなかったんだろう…。
親はどうしてあげればよかったんだろう…。
育てる過程で間違えたというのでもない気もするんだけど…。
確かに母親は、妊娠中からあまり子どもの誕生を喜んでいない節はあった。
生まれてからも赤ちゃんが泣き止まないことを苦々しく思っていた。
でもそれってよくあることなんじゃないかなぁ?
そういう親の心情を、赤ちゃんがお腹の中にいる間に感じ取ってしまったんだとしたら不幸だし悲しいことだけど…。
どうしてあそこまで執拗に母親を苦しめなければならなかったのか…ラスト、ケヴィンも「わかってるつもりだったんだけど」と言ってたように、本人にもわからなかったんだろうなぁ。
母親がケヴィンのTシャツにアイロンをあてて、丁寧に大事そうに畳んだシーンは胸が熱くなった。
どんな子でもやっぱり我が子はかわいいんだな。
ラストのあの光は希望の光だと思っていいんだろうか…。