さき姐

少年は残酷な弓を射るのさき姐のレビュー・感想・評価

少年は残酷な弓を射る(2011年製作の映画)
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なにかとご批判の多い邦題に惹かれて見た一本。
比喩だと思っていたらまさか本当に弓を射るとは…。

息子の泣き声に耐えかねて工事現場の音で打ち消して安心しているシーン。
今まで自由で充実していた自分の人生が突然現れた子どもによってすべて塗り込められてしまう感覚。
子どもを持ったことがなくても恐いぐらい共感してしまい、下手なホラー映画より余裕で恐ろしいです。
子どもが苦手でも実際我が子が生まれると何より愛しいし、愛せるよ、
それも事実でしょうが、この映画のティルダさまの状況もまた事実でしょう。いっしょに見た友人は「デキ婚はあかん」という結論をひとまず導き出していましたが、本当に望んで産んだ我が子でもいっしょに工事現場に行かない自信はわたしにはどこにもありません。

にしても少年の嫌がらせのセンスったら何たるや
ぴちぴちTシャツを着るって…
彼は逸材ダワ
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