シナモンメルツ

わたしを離さないでのシナモンメルツのネタバレレビュー・内容・結末

わたしを離さないで(2010年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

2022.3.13

あ〜〜〜心が洗われる〜〜〜
ヘールシャムのところだいすき。
でも終わり方がちょっと直接的すぎるかなあ。
魂があるかを示す、という校長の話だけで、読者はすでに臓器提供のための人を育てるということが善なのか悪なのか、考え始めている。
どのカットを切り取ってもなかなかに美しい。

2020.3.15

好きすぎてDVDもサントラも持っていますが。

やはり泣きます。
原作を最近読んだのでそれで見直しました。
こうやってみると、忠実に再現しようという意思と、その難しさを感じました。
かなり点で拾っていっているな、淡々としているな、という印象です。
ですが、映像の美しさ、素晴らしいと思います。セピアに染まっていて。

ディストピア的なストーリーですが、ここで投げかけられている生を理解しないという命題は私たちに対する問いでもあるでしょう。
原作ではメッセージ性がかなり少ないと感じましたが、映画ではそれを強めている印象が残ります。
私はキャシー・H がもっとも理想の女性かもしれません。静かで、意志が強く、知的な女性。
あらゆる物事を受け入れる寛容さがあります。
すべてが流れ着く場所で、いつかトミーともルースとも再会するのかもしれません。
言葉を失う描写があまりにうまくて映画としての価値をよくよく感じられました。

私はこの映画が心底好きです。