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ローマの休日のぉゅのレビュー・感想・評価

ローマの休日(1953年製作の映画)
4.0
2021年 鑑賞 21-237-10
「我等の生涯の最良の年」「おしゃれ泥棒」等のウィリアム・ワイラー監督による、イタリアのローマを表敬訪問した某国の王女と、彼女が滞在先から飛び出し一人でローマ市内に出たとき知り合った新聞記者との1日の恋を描いた作品。
トレビの泉や真実の口、スペイン広場などローマの名だたる観光スポットが登場することで有名。

ヨーロッパきっての古い歴史と伝統を持つ某国の王女アン(オードリー・ヘプバーンさん)は、ヨーロッパ各国を表敬訪問中であった。最後の滞在国であるイタリアのローマで、過密なスケジュール、疲労感と自由のない生活への不満により、ついにアンはヒステリーを起こしてしまう。その夜、密かに城を抜けだした王女は、直前に打たれていた鎮静剤のせいで、無防備にも路傍のベンチでうとうとし始める。そこに通りかかったのが、アメリカ人新聞記者のジョー(グレゴリー・ペックさん)で、見かねて介抱するうち、いつの間にか王女はジョーのアパートまでついて来てしまう。眠くて仕方のない王女は、詩を朗読して寝てしまう。翌日の昼になって、彼女の素性に気づいたジョーは、王女の秘密のローマ体験という大スクープをものにしようと、職業を偽り、友人のカメラマンであるアーヴィング(エディ・アルバートさん)の助けを得て、どうにか王女を連れ歩くことに成功し...

ー 王女のローマで大冒険 ー
モノクロ作品。冒頭のニュース映像、建物の豪華さで、一気に華やかな世界... に... アンのハイヒールや行動、表情で、不満さが... やっぱり裏ではヒステリック状態だ!おそらく幼い頃からこうで、ヨーロッパの表敬訪問のストレスや不満が相当お溜まりのご様子。そして、彼女が求めたもの... 自由。それ故、窓からホテルを抜け出し、ストレス発散のローマ冒険へ!オードリーさんの作品で、窓が出入口になることが印象的。

新聞社の支局長(ハートリー・パワーさん)のイタズラ魂と憎らしい顔が好き。知っているのに、知らない程で、寝坊のジョーを追い込んでいく様は、ド●な私には、ニヤニヤして観ることができた!

王女様はそそっかしいし、危なっかしいので、見ていられない!でも、そこがいいっ!床屋で、ショートになった王女様はお綺麗の一言!見とれてしまう!お花のプレゼントもしたくなる!

“一日中 気の向くままに 何でもやってみるの”
ローマの街中最高!スペイン広場のジェラートのシーンでの決断、ローマのカフェのシーンの王女の優雅でない遊戯のストローの袋飛ばしを堪能、まさかの喫煙... まあ別の作品では観ているんだが、王女役だから、ちょっと心配。funの予定、素晴らしい!ベスパノーヘル2人乗り、王女の運転初体験、一大事、王女が警察に?妄想を掻き立てる音楽のみシーンでは、コメディタッチにも見える。ウソの天才?、来たぁぁぁ、真実の口!何度見てもいいって!コラじゃない、本家は、まさにキュンシーン!願いごと、知りたい、が...

あのシーンの黒いスーツの男性2人組は、シンデレラの12時の合図か?ジョーはスクープ狙いで近づいたが、彼女のピュアな言動、反応、表情により、惹かれていった?いや、彼女がジョーを?水落ちの後はそうともとれるような距離感なんだけど... でも、それがいいのかもしれない。

“すてきな一日よ”
王室・母国の民衆を放っておけない、アン王女としての決断は、とても染みる。あと2度の●●と、お別れの●●も... 王女としての背中はカッコいい!女性としての報告には、墓場まで持っていくという覚悟を感じる。ジョーの決断も良かった。そして、運命の記者会見。
今回の訪問で、最も印象に残った街は?と聞かれたアン王女は、
「どの街も忘れがたく 1ついたを選ぶのは...」

「何といってもローマです この地での思い出は 生涯私の心に残るでしょう」

微笑むジョー

このシーンだけで、全てがわかる。このシーンと、最初のシーンのアン王女は、同じアン王女だが、明らかに公務に向き合う姿勢、立ち振る舞いや笑顔、●●としての顔は、明らかに違う。また、あの距離感にも、最後のジョーの哀愁や行動にも、グッとくるものがある!

「タイタニック」「ノッティングヒルの恋人」「ウエスト・サイド・ストーリー」等の “ロミジュリ的ロマンス作品” の先駆けで、世界の多くの男女の心を掴んだのがわかるストーリー展開。+ ベスパの2人乗り、トレビの泉、真実の口、ジェラート... 作品を観ていなくても印象的で、頭に焼き付いている。それだけ作品が素晴らしいのは当たり前だし、オードリーさんの作品の代表作で、誰もが3作品の1作には挙げるだろう。というのも、他作品でのオマージュ、バラエティー番組やCMでのパロディ(近年では、この作品の真実の口のシーンをコラージュした、杉本氏のパスタソースのCM)で、有名だし、おそらく誰しもイタリアであれをしたい!これをしたい!に繋がる!当時、印象の悪かったイタリアの魅力度を上げた作品の1作であろう!また観よう!と、保存してしまった!

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’23.4.8 (土) 23-65-12
NHK BSプレミアム にて

「嵐ヶ丘」「おしゃれ泥棒」等のウィリアム・ワイラー監督による、イタリアのローマを表敬訪問した某国のアン王女(オードリー・ヘプバーンさん)が滞在先から飛び出し、市内で出会った新聞記者のジョー(グレゴリー・ペックさん)との1日の恋を描いていたロマンス作品。トレヴィの泉や真実の口などローマの名だたる観光スポットが登場することも有名。

ヨーロッパきっての古い歴史と伝統を持つ某国の王位継承者であるアン王女は、ヨーロッパ各国を表敬訪問中であった。最後の滞在国であるイタリアのローマで、過密なスケジュールや疲労感と自由のない生活への不満により、ついに王女はヒステリーを起こしてしまう。その夜、密かに城を抜けだした王女は、直前に打たれていた鎮静剤のせいで無防備にも路傍のベンチでうとうとし始める。そこに通りかかったのが、アメリカ人新聞記者のジョーだった。見かねて介抱するうち、いつの間にか王女はジョーのアパートまでついて来てしまい...

・私としてはこの作品も好きだが、ビリー・ワイルダー監督と組んだ「麗しのサブリナ」もオススメしたい!初心者でまだ鑑賞していない方は是非観て下さい!
・アン王女他オードリーさんは、「今夜、ロマンス劇場で」の綾瀬さんはこのイメージだろうな
・「遠慮します」と「感謝しますと」と子どもたちとの触れ合い希望が... 睡眠薬の注射
・屋敷を抜け出すアンと2人乗りのベスパに手を振るアン
・路上のベンチで寝てしまうアンと帰る途中のジョーとのファーストコンタクト
・ジョーの部屋に入るまでの2人の行動や入ってからの身分の違いで生じる差が出るシーンがいいっ!
・ジョーの嘘と王女の高熱で本日の全公務を休むという記事
・アーニャとコーヒーと「もう1時半」
・バッサリのアンお綺麗!
・ジェラートとカーネーション
・ベスパの2人乗りのシーン好きっ!
・アン運転のベスパ2人乗りもオツですなぁ
・ウソの天才と真実の口... いい振りだ!
・ジョーの嫉妬心?アンの表情が...
・黒服の男たちとそういう感じだったなぁ
・船上の乱闘と2人で水へ
・「ままならないのが人生さ 違うかい?」
・ジョーとアンの別れのハグのシーンが最高!
・!「ここでお別れです」アンの選択とラストハグ刺さる!
・いい写真ばっかだなっ!
・以降の最後のアン王女の会見のシーンにそれぞれの気持ちが詰まっている。
・「人と人との友情を信じているように」「王女様のご信頼が裏切られることはありません」「その言葉を聞きうれしく思います」
・「今回のご訪問で最も印象に残った街は?」「どの街も印象深く 1つ選ぶのは... 」
・「この地での思い出は生涯私の心に残ることでしょう」
・「王女様にローマご訪問の記念写真を」
・「アメリカ通信社 ジョー・ブラッドリーです」「お会い出来て良かった」アンの笑顔とジョーのアップと最後まで残り、去り際に振り返るジョー...
・トレビの泉、ジェラート、スペイン広場、コロッセオ、真実の口などローマの名所が自然に出てくる。ローマ広報の作品という側面もあるんだな!

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