このレビューはネタバレを含みます
啓示に導かれるがままに、情熱だけでそれを探し続ける映画。
最終的にそれの正体は自分の後悔や願望であると気付く伏線回収が見事で、天井を見上げてしまう。重ねて、誰もが憧れるであろう家族愛が包みこむ。ストーリーの要である良き家族像に憧れる。
また所々にサリンジャーへの尊敬、オマージュが散りばめられているのも個人的には好きだった。
鑑賞中思い出したのは
ある人が野球観戦中、スワローズの選手がヒットを打ったとき 「空から何かが静かに舞い降りてきて、僕はそれをたしかに受け取った」らしい。
彼は小説家として大成した。
もしかしたら野球と小説の神様は存在するかもしれない。