このレビューはネタバレを含みます
謎の声を聞いて球場を作るレイ・キンセラと野球にまつわる後悔を抱えた亡人との物語。
シナリオを鑑みると、中年以降の人に刺さる作品に感じる。
作品通してのメッセージとして「チャンスは見逃すな」「手遅れになるぞ」と言った、後悔を抱えた大人からの助言であると感じた。
また、フィールドオブドリーム症候群という言葉もあるようだ。
物語内でレイが「それをつくれば彼が来る」と語りかけられるのだが、このフレーズがネガティブな意味で用いられている。
ビジネスにおいてwebサイトや飲食店を開設しただけでは客は来ない。なのに、フィールドオブドリーム症候群になったものは「なぜ来ないのかと嘆く」
しっかりマーケティングを行なって広告を打たなければならない。
最近楽に稼げますとか未経験でも大丈夫みたいな甘い言葉に誘われる人がいるが、まさにフィールドオブドリーム症候群につけ込まれてるのだろう。
そんなことはさておき、チャンスを見逃さず行動に起こすなんてメッセージはあらゆる作品や書籍で語られてる。それだけ多くの人がその大切さを人生という旅路の中で体感してきたのだろう。
口うるさい大人からの説教には二つある。
一つは私のようにしなさい。
もう一つは私はこれで後悔した。だからあなたはそうならないで。
学生はこうした大人の言葉の背景を知らなければならないと思う。
映画を通してそうしたメッセージを受け取ることができるので、やはり映画はいい。