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ハロウィンのkanacoのレビュー・感想・評価

ハロウィン(1978年製作の映画)
3.3
ミステリアスで寡黙なスラッシャーキラー、マイケル・マイヤーズとヒロインのローリーが登場する記念すべき『ハロウィン』1作目。ゆったりテンポだしグロさもほぼゼロ。それでもブギーマンというキャラクターの魅力や音楽による“煽り”演出はきちっと描かれていて「古き良きホラー映画」という感じ🥳(140文字)

****以下ネタバレあり&乱雑文****

◆あらすじ◆
1963年ハロウィンの夜、6歳のマイケル・マイヤーズが姉を包丁で刺し殺した。それからマイケルは精神病院に収容されたが、15年後の10月30日に精神病院から逃走。そしてハロウィンの日、マイケルは高校生のローリー・ストロードに狙いを定める。

❶ミステリアスで寡黙なスラッシャーキラー、マイケル・マイヤーズの登場

ガッシリした体格を作業着で包み、白塗りのマスクを被って素顔を隠す系男子〈ブギーマン〉。ミステリアスで謎に落ち着きを払った寡黙なスラッシャーキラー:マイケル・マイヤーズと彼に長年付きまとわれるヒロイン:ローリー・ストロードが登場する『ハロウィン』の記念すべき第1作目。ジョン・カーペンター監督の出世作であり、低予算ながら大ヒットを記録したらしい😀👍聞こえたらすぐに「『ハロウィン』だ!」と分かるお馴染みのメインテーマの旋律が何度も流れきて、相変わらず良いホラー雰囲気🥳

〈6歳の子供の理由なき殺人〉というショッキングさからのスタートで掴みはOK。ただ、さすがに今見ると「古いホラー映画」感が否めない。ホラー映画に限らずテンポが早い(敢えてでスローテンポすぎるものもあるが…)作品が多い昨今に比べ、昔のスラッシャー映画はゆったりな作品が多いが、その中でも特にゆっくりのんびり。殺人シーンはあっさりだし血も全然吹出さない品の良さ。メインテーマの旋律に促さるように、人間を襲いそうな雰囲気は何度も醸し出されるが空かすことも多々。なので残酷な殺害シーンや死体を求める人は肩透かしを食らってしまうかもしれない🤔

❷『ハロウィン』の魅力はやっぱりマイケル・マイヤーズその人!

というわけで、スプラッター度はマイルド中のマイルドなわけだが、本作の怖さの魅力はやっぱり謎に満ちたマイケル・マイヤーズの存在が担っていると思う。マスクを被ることにより一切の感情が見えない無口な彼がキラーの中でもトップクラスの秘密主義者なのは、一作目は徹底されている(後続は見たことないから知らないのですけど…)。なぜハロウィンに襲ってくるのか、人間なはずなのに何故死なないのか…謎だらけ。まさしくブギーマン=おばけ。

また、本作では自分が殺した死体をジッとみて首を何度も傾げたり、シーツを被って目の部分にメガネをかけて登場したり、ベッドの上に墓石を飾って見たりと、なんだかお茶目さん。冒頭が6歳なので15年後の本番での姿は「わー育ったー!!!!😲」という立派な体格になっているのだが、精神年齢は6歳のままということなのかしらん?

スクリームクイーンの代表イメージがあるジェイミー・リー・カーティスのローリー役熱演も印象的。襲われるために用意された女子高生にしては大人っぽい顔つきだし、なにしろ全然襲われないので逆に心配してしまったが、終盤の耳がつんざくような悲鳴はさすが。メインテーマもノってきてキンキンとつんざく。新しいシリーズではマイケル並みの戦闘民族と化しているローリーだが、女子高生なるもこの頃すでに機敏にマイケルに対処する様子はさすが(笑)

🔪🐝「有名なスラッシャーホラー映画とは言え、さすがに今のテンポとは違ってきます。でも、キャラクターの魅力や音楽による“煽り”演出はきちっとしており、古き良きホラー映画という感じでした。ここから監督を変えたりしながらかなりの長期シリーズ化をしていくので、偉大な一作目だなと思います😀✨」
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