kanaco

わんわん物語のkanacoのレビュー・感想・評価

わんわん物語(1955年製作の映画)
3.6
コッカー・スパニエルでお嬢さまな飼い犬レディと雑種で自由気ままな野良犬トランプのキュートな恋愛物語。様々な犬が登場し動きは正しく「犬!」な可愛い仕草が豊富に描写、一方で表情の豊かさや思考・お喋り具合はまるで人間のよう!名バラード『ベラ・ノッテ』の一連シーンはとてもロマンティック🥰(140文字)

****以下ネタバレあり&乱雑文****

◆あらすじ◆
夫から妻へのクリスマスプレゼントとしてディア家にやってきたコッカー・スパニエルの子犬・レディ。夫婦の愛情を一身に受けてすくすくと成長。毎日幸福に暮らしていた。数年後、夫婦に子供が生まれることになりレディは環境の変化に戸惑う。しかし生まれた赤ちゃんを一目見たレディは赤ちゃんを見守っていこうと心に誓う。ある日、夫婦が旅行にいくことになり“おば”がベビーシッターのためにやってくる。“おば”が連れてきた2匹のシャム猫の目に余るイタズラを阻止しようとしたレディだったが、犬嫌いの“おば”は自分が溺愛している猫たちがめちゃくちゃにした部屋を全てレディのせいだと決めつけ、レディに口輪をつけようとする。逃げて外に飛び出したレディは野良犬で雑種のトランプと出会い…。

❶お嬢さまな飼い犬レディと自由気ままな野良犬トランプのキュートな恋愛物語

『わんわん物語 原題:Lady and the Tramp』は2匹の犬の主人公とした1955年ディズニー制作の長編アニメ映画です。白雪姫から始まって15作品目にあたります。野良犬として自由気ままに路地で暮らす雑種のトランプと、裕福な夫婦に飼われているお嬢さまなアメリカン・コッカー・スパニエルのレディがお互いに惹かれあうワンちゃんのラブストーリーです。どちらかというと箱入り娘で飼い主家族を愛している忠犬レディちゃんが主人公。2匹の恋愛がメインなのですが、犬の視点でストーリーが進んで行くため〈犬を飼うこと〉についても描いている側面があるのかな??と思いました。意外とシビアというか哀しいシーンもあり🤔

ただし、これは1955年の作品なので犬の飼い方としては現代の価値観とは不一致な面もあるかなと。時代だけでなく、世界ではどうか分かりませんが日本と比較すると環境下がかなり違いますし…。初っ端にレディがドーナツにコーヒーを浸してルンルンお食事している時点で「🙄!?」となってリアルの観点で鑑賞するのはストップしました😂

不思議な感覚の作品です。まずカメラワークは常に犬を追うため基本的に人間は下半身しかアングルに映りません。いろいろな犬が登場し動きは正しく「犬!」のキュートな仕草が豊富に描写されていますが、一方で表情の豊かさや思考・お喋り具合は人間のよう。愛情深くて素直、大切なものを守る時には一切躊躇をしない強さを持つレディと、自由を愛して気ままな生活を送っており、一見チャラくてプレイボーイだけどケンカは強くて義理堅い野良犬のトランプのラブストーリーは〈人間の若者の恋愛もの〉としても王道。原題:Lady and the Trampは和訳すると〈お嬢様と風来坊〉みたいです。そのまま!!

❷ 2大バラードの『ベラ・ノッテ』と『ララルー』はやっぱり心地良い…💕

『わんわん物語』と言えばレディとトランプがスバゲティを食べるシーン。このシーンを含めた「きれいな きれいな夜 今宵はベラ・ノッテ きらめく星の色も やさしき ベラ・ノッテ」と歌うバラード『ベラ・ノッテBella Notte』の一連がロマンティックでとても素敵!

また人間の母が生まれた我が子に優しく「ララルー ララルー 羽を休めに かわいいエンジェル ララルー ララルー そっとおやすみ ララルー ララルー ララルー」と歌うバラード『ララルーLa La Lu』も相変わらず素敵!

性格がイジワルすぎる2匹のヴィラン猫『シャムネコの歌The Siamese Cat Song』やトランプを讃える紹介ソング『彼がトランプさHe's a Tramp』も聞いたことがありましたが、やはり2大バラードの『ベラ・ノッテBella Notte』と『ララルーLa La Lu』が群を抜いて良かったです🥰

🐩🐕🐝「この映画の素敵ポイントはお利口さんでお嬢さま犬レディの可愛らしさ!犬ではありますがこれは見事なディズニープリンセス!番犬をしながらも日々ルンルン過ごしているのがキュートすぎです!また、古さを感じてしまうアニメーションではありますがベラ・ノッテのロマンティックさは見事でした。力の入れどころ◎~💕🥳」
kanaco

kanaco