かじドゥンドゥン

私が棄てた女のかじドゥンドゥンのレビュー・感想・評価

私が棄てた女(1969年製作の映画)
3.5
自動車関連会社で働くヨシオカは、社長の姪である美女と結婚、将来を約束されたかに見えた。しかし、ひょんなことから、学生時代にもてあそんで棄てた田舎者の女工ミチと再会。素朴な彼女の人柄、自分の過去に対する罪悪感、身分不相応な結婚への不安などが入混じり、ヨシオカはミチへの執着を強めてゆく。ミチの古くからの悪友は、この件を利用してヨシオカを揺すろうとしたため、ヨシオカの妻がミチの存在を知ることになり、事態は混乱を極める。ミチの(かぎりなく自殺に近い)転落死、ヨシオカの憔悴、それを見た妻の憤慨・・・と展開したのち、最後は不気味なほど静かに優しく家庭を支える妻と、ヨシオカとの夫婦生活が描かれる。

全体はほぼモノクロ。ただし、ヨシオカ視点での過去は緑、ミチ視点での過去は赤のフィルターがかかっている。そして最新の現在(最後の不気味な夫婦生活)はカラーで描かれている。