初めてのブレッソン。こんなスタイルだとは知らなかったので驚いた。映像は西洋絵画のように見える部分もあり美しかった。夜のセーヌ川に映る街頭が綺麗だった。
見始めてまず気がついたのが役者がなんだかぎこちなく不自然なところ。ギコギコと音を立てて動く機械のように喋り動くのだ。なんだか不思議だった。物語が進むにつれて主演の二人はだいぶスムーズに動いているように見えた。でも、こんなにもったいぶってかっこつけて語るべき物語だったのだろうか?自惚れすぎなのではないだろうか?
どうやらブレッソンはかなり独自の理論を持った監督と聞きそんな個性派監督だったのかと驚いた。ポスターなどのイメージから勝手に自然な映画を撮る監督かと思い込んでいた。
ドストエフスキーの原作を読んでみたい。それにしてもこの邦題は一体なんなんだ?