このレビューはネタバレを含みます
好きすぎて何度もみてる映画。
つらい努力を乗り越えて、夢を叶えてハッピーエンドみたいな、人の心も社会も、そんな簡単なものではなくて、挫折や悲哀、花の散る儚い美しさみたいなものが現実的に描かれていると思う。
立川談志の業の肯定に近い考えを感じる。
ハタチ前後特有の不安感みたいなものが、すごく刺さる。この時期に何か、人生の全てが決まってしまうかのような狭い見方をしてしまう人は多いと思う。
漫才師が少しずつ陽の目を浴びていくところをみると、人生は先が長くて、地道な生き方の中にも何かいいことあるんだよって、励まされてる気になる。
ラスト自転車の場面は大好き。