やむちゃ

ウィローのやむちゃのレビュー・感想・評価

ウィロー(1988年製作の映画)
3.6
備忘録
1988.7に鑑賞。

ロン・ハワード監督作品で、ジョージ・ルーカス印(製作)の1本。
かなり面白かった。

小人族のウィローが、拾った人間の赤ちゃんを返すために冒険の旅に出て、途中で荒っぽい人間の青年や妖精と出会いながら、世界を救う戦いに巻き込まれていくというお話。

主人公は、本当に小人症の俳優でスター・ウォーズのイウォーク役や、ハリポタシリーズで有名なワーウィック・デイヴィスと、トップガンのアイスマンこと、ヴァル・キルマー。

ウィローの住む村の登場人物は、小人症の人たちがたくさん出演しており、実際に存在する村のようなリアルさだった。

ヴァル・キルマー演じる青年は、はかなり荒っぽく暴力的だが、根は優しく、ウィローがピンチの時は体を張って助ける「実はいいヤツ」キャラ。

今作といい、ダーククリスタルといい、青年がひょんなことから世界を救うことになり、それをいろんなキャラクターが助けるというあらすじは、指輪物語をモチーフにしていると思われ、欧米では影響が大きいんだなぁと思う。


以下余談
こうした映画について、「障がいがある人を見世物に…」等という人がいる(映画以外ではかつての全日本女子プロレス前座のミゼットプロレスしかり)。
個人的には、ハンデがあっても努力して仕事をしていることは立派だと思うし、本人が納得しているのであれば、それが人前に出る仕事であっても、他人がとやかく言う筋合いはないと思う。
映画もCGも無かった時代の本作やE.T.、スター・ウォーズのヨーダ、R2D2などのキャラは、そうした人達がいなければこの世に出なかった。
障がいがあるからと見えないようにしてしまうことこそ、誇りを持って仕事をしている人たちに対して失礼に当たると思う。
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