リンコロシネマ

爆裂都市 BURST CITYのリンコロシネマのレビュー・感想・評価

爆裂都市 BURST CITY(1982年製作の映画)
4.0
昭和の任侠列伝並みに義理堅く男気のある大好きなバンドやすしーずのドラマードラムやすしが入院中の俺を「まさにセルナンバー8(第8病棟)」と称してくれた。そう、昭和からのコアなロックファンにはピンとくるだろう。映画『爆裂都市 BURST CITY』の導入部に使われたザ・ロッカーズの暴力的なナンバーである。

そんなドラムやすしのセリフを聞いて観たくなったのがこの作品。監督は俺のフェイバリット・ムービー『狂い咲きサンダーロード』の石井聰亙(現:石井岳龍)監督。第8作目。

「これは暴動の映画ではない。映画の暴動である。」当時このコピーに酔いしれたっけ。

スターリン時代の遠藤ミチロウが豚の臓物を投げまくり、まだ俳優になる前ロッカー(ズ)だった頃の陣内孝則、ザ・ルースターズの大江真也、INU時代の町田町蔵(現:町田康)がロックする。そういえば美術・編集の欄に阪本順治の名前が!

ストーリーなどあってないようなもの。激昂する強烈なロックのビートと暴力的なまでに疾走するロックな映像に酔いしれればよろし。