ウィーンの街を舞台に列車の中で出会った男女の一夜限りの恋を描いたロマンチック・ラブストーリー
ロマンチックで美しいストーリー、恋愛の哲学のようなものを感じるウイットに富んだ会話シーン、ウィーンの素敵な街並み、その全てに憧れてしまう
とっても運命的な出会いではあるけどジェシーとセリーヌが本当にいるんじゃないかと思うリアリティさがよりロマンチックを感じれた
BGMやウィーンの街並みも素晴らしい
「もし神が存在するのなら人の心の中じゃない
人と人の間のわずかな空間にいる
この世に魔法があるなら
それは人が理解し合おうとする力のこと
たとえ理解できなくてもかまわないの」
セリーナが本当に魅力的
外見の美しさや仕草の可愛さはもちろんのこと、親について、結婚について、宗教について、芸術について、男と女について、恋について、愛について、しっかり自分の考えを持っているところが素敵で、彼女の考えや感じることをもっと知りたくなる
相手の意見を否定しないところや手相や詩に関しても肯定的な気持ちで向き合うところからも素敵な人間性が強く伝わって大好き
質問タイムのシーンとか、視線が交差しない視聴覚室のシーンとか、電話ごっこのシーンとか、どれも可愛くてドキドキとにやにやが止まらなかった
ハープシーコードの演奏で踊ろうと誘うシーンとセリーヌからキスする観覧車のシーンも堪らなく好き
後悔しない選択とか、
自ら行動することの大切さが、
この作品を観て痛いほど胸に刺さる
ジェシーがセリーヌに話しかけるシーンからも、列車で引き返してウィーンの街へ誘うシーンからも、出会いがないことを言い訳にしている自分への戒めのように感じた
「もう二度と会わない約束なんかしたけど、嫌だ」
半年後の再会を誓ってそれぞれが帰路に着くシーンで作品は完結する...
愛し合っていることを実感するけどアメリカとパリに住む2人はもう一度会えるのかさえ分からない
この作品から漂う哀愁がとっても胸に残る
会う約束はしないと決めた2人の考えはとても共感できて、でもやっぱり2人が結ばれてほしいっていう想いも強かったからこの半年後の約束はとっても素敵やったしとっても嬉しかった
時とは人の心を変えてしまう恐ろしいものやけど、半年後に2人が再会することを信じて疑わない
...とここまでレビューを書いてから知ったけど
この作品3部作やったのね...!!!
これからの2人の行く末が楽しみ
2024/2/20 劇場にて再鑑賞
なにもかもがお洒落で
可愛くて美しくて大好き
2人の会話にほんまに吸い込まれる
一番好きなサンセットも観たくなる
