Arsenyevich

ビフォア・サンライズ 恋人までの距離のArsenyevichのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

まだ人生の苦労も経験した事のない若者2人が偶然出会い、一晩中取り留めのない会話を語り続ける。ただそれだけ。

が、これが意外にも良かった。
と言うか良すぎた。

2人の関係性でもある「時間の描き方」がとにかく絶妙。
列車からウィーンの街並み、
留まる事なく動き続ける2人の話は、本当にたわいも無い話題ばかり。
ただこれが、やけにリアル。未来や死、恋愛に対する夢見がちな空想も。ちゃんと現実は理解してるし。何気なく見せながら脚本が相当出来上がっての作品なんだと思う。
それを演じる主演2人の自然体過ぎる演技。
そして、残された時間。

相手を思う心、か。
当時20代のジュリー・デルピーに諭されるとはまさか思いもしなかった。

てかこれ続編あるのね。
絶妙過ぎるラストだっただけに、
この形で納得したのなら、あえて見ないでおくのもありかも。
Arsenyevich

Arsenyevich