男はたいてい下心があって、セックスはもちろん、触れたいだとかキスしたいとか、文字通りお近づきになりたいみたいな感情がわりとすぐに本能として芽生えるんやと思ってて、そのエンジンのふかし具合が男には最初からありありと見てとれた。けど女性側はなんとなくこの人いいなってところから、えー結構ドキドキするかも、を楽しみつつ、それでもやっぱりさっきの言い方とか態度はやな感じでもあるなーと公平に見つつもそれでももう自分が本当にこの人のことを信頼していて好きになっているって言う一連のテンションの流れがこの映画をエモにしてるんじゃないかなと思う。しかもそれに対して男性側も、ただ下心で答えるんじゃなく、できるだけ真摯に本音で向き合いたいという気持ちから出る言葉があるからこそ会話劇が引き立ってただ一晩のナンパの出会いを深めてるんやと思う。
視聴室での目線が合いそうで合わないところからの観覧車はそれこそジェットコースターのようだった。
ただの恋愛映画といえばそれまでやけど、人生の悩みはだいたい人間関係やからね。
