amin

白熱のaminのレビュー・感想・評価

白熱(1949年製作の映画)
4.2
ネタバレします。

細かい設定がストーリーと緊張感を引っ張って感激する。序盤の機関車強盗シーンで、まさかの蒸気。遺体に証拠はないが、タバコの箱の指紋から判明し、死して尚、「おしゃべり」という皮肉も良い。
なんとなくドン・シーゲルの『突破口!』の細かい演出に似ている気がした。
母親の尾行をABCの3チームで展開するディテールの楽しさ。このディテールはその後のラジオ周波数の交点で場所を絞り込む作戦にも繋がる。逃げ込む先がドライブ・イン・シアターってのも嬉しい。別の容疑で意図的に捕まるところから、脱獄の流れも予想外の展開で楽しい。一連の流れと細かい工夫をキャグニーが癲癇と母親への異常な執着というキャラクターでグイグイ引っ張っていく。ラストの爆発は言うまでもない。間違いない傑作。
amin

amin