・ジャンル
オカルトホラー/スリラー/サスペンス
・あらすじ
高校生アレックスに起きた飛行機の爆発事故の予知夢に端を発し発生した奇妙な連続死からちょうど1年が経ったその日
同じ町に暮らす女子高生キンバリーは友人達とビーチへ向かう道中、大規模な玉突き事故に巻き込まれる幻視に襲われる
彼女はそれを回避すべく車を止めるが間も無く事故は現実の物となり友人達は全員死亡
保安官バークに救われ彼女は生還したが不安は残っていた
それはまだ続きがあるのではという直感による物だったが間も無く現実に…
キンバリーは1年前の連続死と同じ事が起きていると確信し、当時唯一の生還者クレアやバーク、そして玉突き事故で難を逃れた他の生還者達と生き残るべく奔走
“死の筋書き”に詳しい葬儀屋ウィリアムの助言をヒントに予兆に気を配り行動するのだが…
・感想
姿なき“死神”による筋書きに基づいた順番で相次ぐ連続死から回避すべく“予兆”を頼りにもがく者達を描くシリーズ2作目
前作から1年後にして主人公アレックスの死後を描いており唯一の生還者としてヒロインのクレアがキンバリー達の補助役として登場している
前作よりも死の筋書きやリストのパターンが複雑且つ鮮明な物となっており、サスペンス性が更に高められていて面白かった
特に良かったのが予兆を頼りにキンバリー達が救おうとした事が結果として死を招いてしまう胸糞展開が割と多かった点
ゴア描写も前作同様、死のピタゴラスイッチが健在で面白い
ただ個人的にはまだ規則性に謎が多く、幻視ではなくあくまで予兆から生き延びるヒントを見つけるしかなかった前作の方が好きだったかも
とはいえ前作がしっかり下敷きとして機能していたからこそ描ける内容を貫き、1年前の死者達と今回の生還者達との関連が明らかになる終盤などミステリー性の高さは楽しかった
欲を言えば生還者達の人物像をもう少し掘り下げて欲しかったのと筋書きの本質を知る葬儀屋ウィリアムの謎などに触れられていたらスッキリしたかなぁというのはある
けれども1つの世界観としてやっぱり面白い
最後まで油断出来ない展開が生み出す没入しやすい緊迫感も素晴らしい
問題はここからどの様な展開を見せるか?という事
風呂敷を広げ過ぎても収拾が付かなくなるし、かといって焼き直しではつまらないし…
そのハードルをどう越えてくるのかに期待