2011年の東京国際映画祭コンペティション部門で上映されたタイのサスペンス映画。
頭を撃たれたことにより、世界が上下反転して見えるようになった男を主人公にしたノワールもの。
嘘や裏切りの連続で、2転3転するストーリー展開はなかなかのもの。ただ、2転3転を繰り返した結果、訳が分からなくなるような部分があることと、ラストが消化不良に終わる点はイマイチ。
今作の売りとなっている「主人公が脳に障害を負ったため、上下が反転して見えている」という設定は、主人公の主観を切り取ったシーンが少なかったこともあり、あまり伝わってこず。その点についても残念。
変わったサスペンス映画でした。気になる方はぜひ。