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シャインの1234のネタバレレビュー・内容・結末

シャイン(1996年製作の映画)
2.5

このレビューはネタバレを含みます

彼の周りにいる人たちの笑顔が印象的。主人公がとっても前向き。ラフマリノフ協奏曲第三番は高度な技術を要する難しい曲で、みんなが「避けて通る道」らしい。
わだかまりが完全に解けた訳ではないところが良い。虐待を受けた子供は自分の子供にも虐待するし、こうした負の連鎖を断ち切るのはなかなか難しい。主人公がそうしたように、早く独立して親との距離を置く。多少の反感を買っても、自分の人生を謳歌することが親にとっても、本人にとってもベターなのだと思う。あのまま父親の言うことを聞いて家に居たら、父親が死んだ後もずっと恨み節だったかもしれないし、性格が破綻して一生独身のどうしようもない性悪親父になっていたかもしれない。近くにいると憎しみしか生まないこともある。
でも結局は何を深く掘り下げるでもなく、表面的な「出来事」をただ並べただけの、お涙頂戴映画。ラストの演奏シーンが音だけだったのも謎。
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