TaiRa

溶岩の家のTaiRaのレビュー・感想・評価

溶岩の家(1994年製作の映画)
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話はさっぱり分からなかったが、ほとんどのショットが最高でビビった。

昏睡状態の患者をカーボ・ヴェルテ島に移送、それに同行した看護婦の話。まず序盤の病院でのイネス・メディロスの洗顔からして最高。何が良いかよく分からないが最高。工事現場で作業員が現場入りするショットも何か最高。ヘリで島へ降り立った時の砂塵も素晴らしい。荒れ地の真ん中で砂塵に包まれたイネスが赤いワンピース姿で頭をブンブン振ってるロングショットが完璧。この赤いワンピースをずっと着てるのもポイント高い。数日経ってるのに終盤まで着替えない。病院の前のハンモックで寝たり、玄関で寝たり、登場人物たちが色んなとこで寝るのが印象的。ベッドで寝るのは患者だけに絞っているのかな?厳密には覚えてないけど。何となくアピチャッポンは影響強そうだなと思った。意味不明のストーリーも含め。何もない荒野を超ロングショットで映し、見えるか見えないかの大きさで役者動かしてるのが良い。スクリーンで観れて良かったとこ。患者が目覚めた後、ずっと喧嘩してるのがウケた。意味ありげに昏睡してたのに起きたら普通の奴って感じが。車椅子押して坂登る構図が可愛い。イネスの美しさと身体の動かし方が絶妙な一本でした。
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