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ダークナイト ライジングのogoのネタバレレビュー・内容・結末

ダークナイト ライジング(2012年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

ノーラン監督バットマン最終章。
レビュー書いてなかったので、もう何回目かの鑑賞で記録。

前作『ダークナイト』がずば抜け過ぎて、不安な3作目だったけれど、期待には充分応えてくれたのかな、とは思う。

アルフレッドを軸にした、序盤から中盤そしてラストへの繋ぎ方とか、次世代へのバトンとか、もうね。涙しか出ないじゃないですか。

骨子は一作目からの、恐怖や貞観との戦いを、もう一度向き合った形で描いていて、バットマンの奈落の監獄脱出シーンは、震えるものがあった。克服出来ていないもの、あったわ。それは、生への渇望。

ただ、ただね。途中までは最高だった。トム・ハーディ演じるベインの、ジョーカーとは違うイカつさと、一作目とのリンクにワクワクしてからの、マリオン・コティヤールが実は真のー…!の展開は、ちょっと描き方がどうしたノーランと言いたくなるくらいにメロドラマで、ベインのここまでの暴君キャラが泡沫の如く散って、もはや赤ん坊のようだし、更に本当の黒幕だったコティヤールも本性出したかと思えばラスボス感は皆無かと思う展開のままあっけなく死ぬと言う、今まで積み上げた今作のヴィラン像は何処へ!?という流れ。

トム・ハーディもマリオン・コティヤールも大好きなだけに、もっとヴィランとして美しく昇華させる展開はあったんじゃないのか…と思っちゃうのだけが心残り。

兎にも角にも、アン・ハサウェイの活躍と、無理矢理にでもハッピーエンドにしてくれたのは三部作の決着としては良かったのだと思う。
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