【3000本 レビュー記念作品】
個人的に韓国映画ベスト10に入る傑作。
これほど美しいポップコーンを見たことがあるか？そしてこれだけ猪との闘いを感動的に描いた作品があるだろうか？
着眼点そこかい！というのは置いておいて文句なし傑作。『操作された都市』のパク・クァンヒョン監督が、こんな素晴らしい映画を作っていたとは。しかも音楽を担当しているのは久石譲。
内容は、
朝鮮戦争下の1950年代、山奥の人里離れた村〝トンマッコル〟は戦争も武器も知らない平和な村であった。そこに不時着した連合軍のアメリカ人兵士と南の韓国軍、北の人民軍が鉢合わせに。敵対する両者はお互い一歩も引かず銃を構えたまま。しかし村人たちは戦争が起こっている事さえ知らないのでのんびり過ごしていた。その状況に困惑する兵士たちであったが、徐々に村に慣れていき、いつからか南北関係なく仲良くなっていくのだが……。
朝鮮戦争下での南北関係を描いた作品は数多くあり、作られる度に傑作も増えていくのだが、個人的には一番好きな作品となったかもしれない。心温まる傑作であると共にクスッと笑える描写や反戦争映画としての願いがダイレクトに伝わってくる素敵な映画であった。
ラストのシン・ハギュンとチョン・ジェヨンが笑い合う姿はもう涙が止まらない。
大好きな作品。
