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ゴダールのマリアの海のレビュー・感想・評価

ゴダールのマリア(1984年製作の映画)
4.0
ミエヴィルの「マリアの本」がかなり良かった。親が外出中に、クラシック爆音で流して自由に踊るの、私も少女時代にやっていたので、あの時の伸びやかさと少女なりに抱えた鬱屈さを思い出して、見ながら泣いてしまった。
マーラーを流すのがまた憎いよね、、曲は違うけどベニスに死すが頭をよぎった
くたくたになったチーターの人形が見てるだけで愛しかったな、、子どもがみんな伸びやかに生きていけるといいな

ゴダールの「こんにちはマリア」は聖母マリアの受胎を現代に落とし込んだ設定で、その発想力に笑ってしまった。ガソリンスタンドで働く娘がマリアで、天からの使いは新幹線(?)から舞い降りてタクシーで現れるし面白い設定だった。
いつものゴダールのように複雑難解な会話劇があり、ぜんぜん理解しきれなかった。
処女受胎という状況や性交が禁じられてる状況を最終的に受け入れたジョセフ偉いなと思った

難しいな、、分からないと思いながらもゴダール作品が好きなのはなんなんだろう?その難解さに注目が置かれがちだけど、単純に映像や音が良い気がする。その訳のわからない会話劇をずっと聞いてたい、と思うんだよね(フランス語がasmr的役割を果たしてる気がする)
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