マエストロR

潮風のいたずらのマエストロRのレビュー・感想・評価

潮風のいたずら(1987年製作の映画)
3.3
☆概要
性悪セレブ女(ゴルディ・ホーン)が船から転落し、救出された際に記憶喪失で自分が誰なのかわからなくなってしまう。そこで代金不払いの私怨がある大工の男(カート・ラッセル)が半ば悪ふざけで「その女は自分の妻だ」と申し出て引き取る運びとなる。大工の友人や子供たちも巻き込んで巧みに騙し続け、女は大工一家の「母ちゃん」として次第に馴染んでくるが…。

☆雑感
①性悪女の人格が徐々に改善されていく過程が面白い。外見も含め劇的な変貌ぶりは大きな見どころの一つ。
②悪ふざけから始まるも次第に情が移ってきて実際の「母」「妻」のようになっていく過程も面白い。
③そもそも「母」「妻」とは何かという問題意識が随所に散りばめられていているように感じたが、極端な思想を押し付けるというわけでもなく、大半の鑑賞者が予測・期待する穏当な展開に落ち着く。
④少々ダレる部分もあるが、観て損はなさそうな楽しいラブコメ。
⑤なかなかお洒落な邦題。原題と全く異なる邦題が成功した稀有な例?!