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脳内ニューヨークのCのレビュー・感想・評価

脳内ニューヨーク(2008年製作の映画)
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再鑑賞。


ちっぽけな人間の、ちっぽけな食事、ちっぽけな子供と妻と、ちっぽけな生活と、ちっぽけな人生。ちっぽけじゃないのは孤独だけなのかもしれない。抱える孤独は、人生の幕が閉じる瞬間までなくなることがなくて、どうしようもなく泣きたくなる映画。「いつか」、「何か」を待って、期待して、(あるべき)幸せな姿を誰かに見せて、いつもいつまでも、何も変わらないまま。このむなしさを、知らないフリ出来ずにいるあたしは、やっぱり泣きそうになる。人生の主役は自分自身なのにね。現実世界と、その現実世界を写した世界との境界線が曖昧になる瞬間があって、あたしは迷子になってしまう。言葉にすることができなくて悔しいです、もっと観てやる。
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