YAZ

パルムの僧院のYAZのレビュー・感想・評価

パルムの僧院(1947年製作の映画)
3.7
ジェラール・フィリップの観る

スタンダール原作。
19世紀初頭パルム公国舞台。
修学終え戻った青年ファブリス
はある罪で投獄されるが。。

原作未読です
堅めな文芸映画想像し3時間近くの長尺
なのでフィリップ出演作では後回しにし
てましたが愛欲のバランス良く面白い

ファブリスの育ての親でもある叔母
彼女を自分のモノにしたいパルマ大公
その他首相、警視総監と愛憎それぞれの
相関図が書けるぐらい思惑が入り乱れが
見応えアリ。そんなファブリスでない人
達の心持ちがとても良く描けてあるのは
原作の力ですかね

フランス映画らしい女優映画でもあり叔
母のマリア・カザレスと運命の相手ルネ
・フォールとても良かった。二人共自分
を犠牲にしてまでのファブリスへの想い
クールなカザレスと表情豊かなフォール
好対照な二人

黒のフィリップと白のフォール
終盤に向かい神への祈りが色濃くなり
信仰と愛はどちらが強いですかね
愛することが罪でなく愛さない事が罪だ
そうです

悪政パルム大公打倒で自由を!もフラン
スだな(舞台現イタリアでも)と思う

監督 クリスチャン=ジャック
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