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聖なる酔っぱらいの伝説のとぽとぽのレビュー・感想・評価

聖なる酔っぱらいの伝説(1988年製作の映画)
3.0
"奇跡" イタリア版わらしべ長者 = 酒を飲み、橋の下で寝ているルトガー・ハウアー。そんな主人公は貧しいながら人間としての尊厳や誇り、道徳倫理観は失われていないようで、好感の持てる人物である。しかしその真っ直ぐさ故になかなか約束のお金を教会のテレーズに返しに行くことができないもどかしさたるや。タイトルから期待したような面白おかしいような作品では全くないけど、タイトル通りの作品。まず驚かされるのはその淡々とした語り口にセリフの少なさ。突然フラッシュのように主人公の回想インサートして少しずつ背景を観客にも植え付けていく。今現在の僕はこの監督や最後に引用されるジョゼフ・ローチのようには酔っぱらいに対して思いを抱けない。

「離れて、彼が呼吸できない」
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