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會議は踊る/会議は踊るのRのレビュー・感想・評価

會議は踊る/会議は踊る(1931年製作の映画)
3.7
何とも不思議な映画だねぇ。ナポレオン島流し後の欧州の体制をめぐる国際会議のために、ウィーンに集まった諸国の首脳たち。彼らを舞踏会におびきよせて、遊ばせてる間に、オーストリアが会議で勝手にいろいろ決めて覇権を狙うんやけど、首脳のひとり、ロシアのアレクサンドル皇帝はやすやすとのせられない。(設定上)超絶美女(いまの感覚ではブス)をうまく誘導してアレクサンドルに引きあわせ、恋に落として、会議と同じ時間にデートの約束をさせたりするのだが、抜け目ないアレクサンドルは影武者を代わりにデートに行かせたりして、まんまと会議に出席する。この女をめぐる浮かれた恋の顛末をコミカルに描き、最後はペーソスいっぱいに幕を閉じるミュージカル。女は1回目のデートからアレクサンドルにメロメロで、屋敷を与えられて、迎えの馬車で歌を歌うロングテイクがとても印象的。しかもこの女、歓びを体全体で表現するんやけど、動きがブリブリしすぎてて気持ち悪い! 特に腕の動き! ウザすぎるからやめてくれ!笑 みんなに弄ばれて、しかも最終的に存在忘れられてるし、哀れな女ではあるんやけど、それ以上にこいつはバカか!とイラっとくる。で、その女を皇帝に引きあわせる任務を帯びた男は、実はもともとその女に恋をしてるというのが後々切なさとして加わって、しかも島流しされてたナポレオンがまさか!な動きをして…あーあな展開に。いろんなシーンが印象には残るんだけど、面白いんか面白くないのか、とてもビミョーな映画だったね。前半若干流れがわかりにくかったので、そこだけ2回見たし。感情移入する対象がひとりも出てこないので、ただの浮かれた恋愛ショーを見てる感じになってしまった感じがあった気がしなくもなかった。
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