会議は踊る、されど進まず
てっきり退屈な会議を想像してたらホントに踊ってる😲
DVDを再生すると淀川さんの解説から始まる
淀川長治さんの世界クラシック名画100撰集(98)
淀川さん大絶賛。ドイツ映画が最も良かった頃の映画なんですって。もうドイツ大絶賛なわけです。そのうち気分まで高揚してきたんでしょうね。
『パリの屋根の下』歌い出したーー!!
更には『嘆きの天使』まで歌い出したーーー!!歌詞合ってるのこれ?(笑)
止まらないーーーー!!
誰か止めたげてーーー!!!
お陰様でハードルだだ上がりしながらの開幕です。静かな立ち上がりに展開は読めません。それでも淀川さんがさっき言ってた通りの大騒ぎになります(そりゃそうか)。むき出しの尻にムチ打ち25回という恐ろしい判ケツが下ってしまうのです。
策士メッテルニヒの盗聴疑惑にフフってなりつつも、仰々しいビビコフと、帽子を被った方がいいコラルスキーが出てくる辺りから面白くなっていきます。
花束を受けとる受けとらないの口論からのマーチングバンド、酒場の喧騒からのダッタン人、ウィーンの町の全体を流れるように躍りで繋いでいくその様は、観ているだけでニヤつくほどに楽しい。老若男女が踊り出す、町全体が踊り出すのは、まるで魔法みたいだ。
いわゆるミュージカル映画みたいな所もね、そりゃあ確かにありましたけど、それだけじゃないんです。淀川さんが言ってた「映画のオーケストラ」「映画のシンフォニー」の意味が分かりました。
「ウィーンにワインの夢♪
これぞ天国ウィーンの一夜♪」
酒場のおじさん、ただ者ではないな…
「新しい酒の歌」「ただ一度だけ」
酒場の輪に入りたくてウズウズしてしまいました。シューベルトの「軍隊行進曲」もいいね。
酒場が躍り、町が躍り、やがて会議までもが踊り出す。シンデレラみたいでそうじゃない、ちょっぴりビターなドイツ映画。
~追記~
一人二役なのこれ!?