養子の実母をさがしだしたらトンデモない人物だった、というコメディ。
いつも通りのウディ・アレン節だが、充分たのしい。実母のキャラクターがあまりにもアホなんだけど、実際こういう人っているんでしょうね。
自分から笑いかければ、世界も笑い返してくれる...とのメッセージは、確かにそうだと思う。こういう良い意味でのアメリカっぽさがウディ・アレンの強みだよなー。「ヨーロッパで評価されなきゃ撮り続けられなかった」のも事実だろうが、かといって通好みで終わる人でもない。
終盤の子供をつれてデパートを歩く場面から「アイズ・ワイド・シャット」を思い出した。共通点は本作も「アイズ...」もニューヨークを舞台にしており、どちらの監督もそこ出身というだけだが。終始シリアスなキューブリックより軽いコメディのこちらの方がお話はメチャクチャというのはおかしい。