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裸の銃を持つ男のAZのレビュー・感想・評価

裸の銃を持つ男(1988年製作の映画)
3.8
結構笑える作品。アメリカ的なノリは好きじゃないが、その中でシュールな笑いも含まれていてちょうど良かった。ドリフ的な大掛かりな笑いもあれば、時効警察的なシュールな笑いもある感じ。怒涛の笑い要素で休む暇がない。ただ、そのせいで後半ちょっと疲れが。

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冒頭の入りがオシャレ。「Police Squad」が流れる中、サイレンを鳴らし様々な場所へ駆け巡る。この時点でもうなんか馬鹿馬鹿しくて面白いし、この作品の世界観が一気に伝わる。くどい笑いもあるが、全体的にテンポが良いのでそれも受け入れられる。

バカばかりの世界で上司のエド・ホッケンが常識人、つまりツッコミ役として重要な役割を果たしている。指摘することでその内容のバカさが強調される。これは笑いの全てに言える。

下品さはあるものの生々しい表現はなく、行きすぎてないというか可愛らしい表現に留めていたのもいい。たまにやりすぎて引いてしまう時があるあから。

笑いが隅々まで散りばめられているので面白くはあるものの、最後の方は若干疲れてしまった。何も考えたくない時に見るには適した作品。

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様々な作品から引用がなされていると思われるが、この作品自体も様々な映画に影響を与えたに違いない。それぐらい、真似したいと思わせる要素がたくさんあった。

福田雄一監督や三木聡監督が好きそう。
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