なーこ

311のなーこのレビュー・感想・評価

311(2011年製作の映画)
2.2
森達也ということで期待してたのにこの点数。
やはり内容がデリケートすぎる。

この国のジャーナリストは空気を読みすぎる、という問題もあるが、今は少しでも被災地に寄り添うべきではないのか。

「もともと、これはドキュメンタリー用に撮ったつもりではなかった」といった注意書きが最初に流れるが、そのせいだろうか、映像の粗さや音声の聞き取りやすさ、編集までもが生々しい。
言い訳にしか聞こえない。


しかし、凄いと思ったのは森達也のジャーナリスト精神と被災地の方々への想いが並行に保たれていることである。そう思いたい。
たぶんどちらにも傾かず —— これまでの報道の中には1番悲惨な部分を映したジャーナリストもいたが —— 被災地の今を残して、伝えておかねばと思っているはずだ。

こういう人がいることで私たちは知り、それを疑うこともできるのだから。

ただ、私としてはメディアからみた現地のメディアなど、もっと映してほしい部分はあった。
彼ら自身を映しているから新しいとでもいうのだろうか、私はそれは違うと思う。

普段報道されている中で、絶対私たちがみることができないもの。それがメディア自身である。


人である以上、相手の気持ちは考えられるはず。

誰が言ったのか忘れましたが、計測器をみてやばいはないですよね。

もし私の地元が荒れ果て津波で全て流され、どこからかやってきた白い防護服の方々に歩き回られたら嫌以外のなにものでもないです。
なーこ

なーこ