スターウォーズ第一部(第二部?)完!!
今回のレビューはいくつかオチについても言及することになりそうだ。
またしても素っ頓狂な場面転換から始まるお決まりのスタイル。
ジャバの存在は最高に無法地帯を演出していて、帝国とは違った悪の方向がいい味を出していた。俗悪。
あと、ジャバさんファンクが好みなんですね。さすがいい趣味なさってます。
そして、ヨーダの死に際が戦闘ではなくて静かに眠りにつくのはジェダイマスターらしい所。
ジェダイは人生を終えるとフォースと一体化して消える設定なんですね。オビ=ワンの時は瞬間移動でもしたのかと思ってました。むしろフォースの流れの中にあって自我を保てるって事なのだろうか?
その後のデススター攻略戦は今までの戦闘に比べてかなりのボリュームで最終回らしさ満載。
宇宙、デススター内部、エンドアの基地と三つの舞台が次々と入れ替わり反乱軍の総力結集という感じ。
ただイウォーク族のおかげで相変わらず緊迫感はない。
ルークさんは皇帝との初対面。しかしやっぱり暗黒面になびいて迫真のめった斬り。
すんでのところで持ち堪え、最後にはルークさんの信じた仲間たちが上手くやって大勝利。世界中、銀河中、宇宙中が大熱狂。
パパも帰ってきてよかったね。
最後に三作観終わっての感想を。
主人公の成長、葛藤、勝利と王道をゆくストーリーに胸を打たれつつ、晴れやかな気分で観賞を終えた。
一作目で期待していた恋の三角関係はちょっと意外な形で幕を閉じたが、さらに伏線を忍ばせる高等テクを見せつけられ、この時点で既にエピソードⅦの公開を予期していたかのようだ。
戦争モノではあったが、多対多だけではなく主人公キャラを中心に小規模な戦闘も結構ある。
個人的にはジェダイが多く生き残っていた時代のライトセーバーだらけの戦闘も観ていたいとも思ったり。
ところで、この作品の持つメッセージはフォースの存在とその使い道である。
そのメッセージを伝えるのはヨーダ、オビ=ワン、ダース・ベイダー、皇帝といったフォースの継承者たち。
ルークはフォースの存在に触れ変化していくが、その点で私たち視聴者と同等である。
静かな心、怖れぬ心は時に冷酷とも取れる行動を強いる。それが始めはルークには理解できない。
しかし、それは若い心を持つルークを守る→修行中の今だけは暗黒面から遠ざけるためだったと本人は気づく。
仲間を助けるためにフォースを使い敵を切るのではなく、フォースの継承者として語ることを選んだルークは一人前のジェダイとなった。
フォースを極めし者は戦わない選択ができる。
真のジェダイは相手に言葉なく語りかけ、調和を図ることができる。
エピソードⅤのルークとエピソードⅥのルークにはこの点で大きな違いがある。
暗黒面に堕ちた者はもちろん、銃しか持たない人間にもそれができない。
だからこそ、ベン・ケノービはライトセーバーを指して「This is the weapon of a Jedi Knight. Not as clumsy or random as a blaster. An elegant weapon...for a more civilized age.」と言ったのだろう。
自分には力が無いと弱気になるのも、力を過信して無闇に傷つけるのも良くない。
フォースとは強いる力ではなく、己を貫く力なのだから。
ジェダイマスターのヨーダ、それに反乱軍達は「May the FORCE be with you」が口癖だ。
いつもフォースがあなたと共にあるように。