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火の鳥2772 愛のコスモゾーンの010101010101010のレビュー・感想・評価

3.0
現実において気候危機のティッピングポイント(そこを超えちゃったら、もう元に戻れない折り返し地点)を超えてしまった今、マジでここで描かれている地球の崩壊がリアリティを持って見えてきて、なんともいえない気持ちに…。
(ついでに、気候危機のみならず、「民主主義の危機」「格差拡大」「自己責任」といった言葉もよく耳にするようになった現在、本当にもう、こうした映画で描かれているディストピアが切実に迫って見えてくる…)。

違和感があるポイントとしては、いささかマッチョイズムが感じられるところ。「倒しにいく。生捕りにしてくる」という植民地主義的な姿勢。そしてまた、火の鳥も火の鳥で、逆に襲ってくるところ…。対戦シーンは、なんだか「もののけ姫」を思い出した。
ミュージカルチック的な側面や、お茶目なサブキャラたちは、ご愛嬌。

それにしても、火の鳥をも感服させるほどの人間の「愛」って、すごいな…。火の鳥自体が、愛のような存在なんだと思ってた…。

最後の夕日がきれいだった。