後半になって、思いの外、姉の心理の機微みたいなものも描かれていたのが、ポイント高し(なんかちょっと、『ジョゼ』を思い出した…)。
怒りの極地で、カオスになっていくのは見応えあったし、
「こと」を経た翌朝の、トン、トン、トン…、「ねぇ…、お腹すいた…」「うん…」。
その後の奥行きのある下り坂の長回しもよかった。
いろんなことを経ても、最後に残る、諦観めいた、繋がりのようなもの…。
「こいつ、殺してやろうか…」といった妄想は、私も人生で何度か持ったことがあるので、分かる…、というか…。
それにしても、ピンク映画なのに全然抜けるところを狙っていないのが、今回はよかった。