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東京の休日の一のレビュー・感想・評価

東京の休日(1958年製作の映画)
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原節子の呼びかけで作られた山口淑子引退記念の豪華絢爛東宝オールスター映画。あの人この人が湯水のごとく登場するから気が抜けない。それにしたって、もっとにこやかに送り出せばいいものを、長らく日本を離れていた著名デザイナー淑子が帰国してみたら私利私欲にまみれた人々にたかられるという、山口本人が背負わされた悲劇性にしれっと乗っかるアンハッピーな筋立てはあんまりだと思うが。宝田明と司葉子が飯食いに行く中華屋(店主は森繁)の店名が“李香蘭”なのが一番面白かった。
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