【国債営業出身、特技は殺人フリスビー】
『冬兵』に合わせレンタルで再見。
もやしからムキムキマン誕生までが面白い。
特にムキムキレンジでチン!直後、出来上がった極厚胸板に、ヘイリー・アトウェル演じるペギー(巨乳)が思わず手を伸ばして引っ込める一瞬が大好きです!
で誕生したはいいが、その後就職先ないってのが今風ですね。現代映画の感覚ではあぶれてしまう、ということはよく、わかります。元々、戦時中にナチスをぶち殺すため生まれたヒーローだから、転用が難しいんですね。
ベトコンをぶち殺すため生まれたアイアンマンは、テクノロジーの転用で済むからわりとすんなり、潰しが効いたようですが。
国債営業のドサ回りでキャンペーンヒーローになるところが、私には面白さのピークでした。クリス・エヴァンスの、ぼく好青年だから言われた通りやんなきゃなあ…的キャラが生む可笑しみ!
キャンギャルに囲まれ「エンゼル体操」踊って盛り上がって終われば最高だったのに!(笑) 殺人フリスビー(盾なのに矛)業に転職してからはヌルくなっちゃった。
仮想敵が作りづらい今だから仕方ないですが、ナチスより、要は「悪のひみつ組織」が敵になっちゃうから、日本の戦隊ものレベルの緊張感に落ちてしまう。
アメリカを守るためのヒーローだから、敵がこうなるとキャラクター自体もぼやけた感じがしますね。異常なドーピングでつくられたムキムキがヒーローになる、って意味ではすごく今のアメリカらしいけど。『ステロイド合衆国』を思い出します。
キャップのキャップ、あのアラレちゃんの帽子みたいな羽は、さすがに最終デザインからは取ったんですね。…気持ちはわかります。
ところで、レッドスカルの顔を見て吹き出しちゃう部下って必ずいると思うんだけど、その場で殺されて終わりかな?「ハイル、ヒドラ!」の後に「ぷぷ」とかかましてくれる猛者がいたら楽しかったのに。
<2014.5.12記>