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狂った蜜蜂のnyakoのレビュー・感想・評価

狂った蜜蜂(1968年製作の映画)
4.3
Filmarksのジャンル、なんでミュージカルになってるんだろ?
縛られるキャロル・ベイカーは金髪美女なので、このジャケの赤毛は誰?って思うけど、このジャケ無茶苦茶かっこいいんで好き〜。

富豪の夫を亡くし、遺産を相続した未亡人(キャロル・ベイカー)は愛情欲求不満。若い年下男の使用人と愛し合うって序盤は昼メロな展開。

そこへ男の妹と名乗る女も屋敷にやってくるが、実はその女は男の恋人で、二人の肉欲手練手管に未亡人は陥落してしまう。
しかし悦楽は続かず、黒い思惑があったこの二人は徐々に未亡人へと牙を剥き始めるのだった。。

ここら辺からもう面白くなってきて…観てるこちら側は未亡人がいつこいつらに殺されちゃうかってはらはら…早く逃げて!って思いと、彼らのなぶり方にSっ気をそそられる…って思いで、忙しくなってくる。。

この未亡人が最初は財を持て余してちょっと鼻につく態度で上からだったのが、若く美しい妹が現れた辺りから、奈落へと突き落とされてく図式もまたサディスティック。
美しかった未亡人が目の下くまで、唇も紫色へと、だんだんやつれてゆく…。
物語のもうちょっと、もうちょっとで逃げられるかも…の匙加減がうまい!

そして、あの極悪な落下から始まる裏の裏へと至るまで…用意されたシナリオに痺れます!
ラストショットもいいし、
本編でのベッドに横たわる未亡人に男と女が頭をもたげるとこがとってもかっちょよいショット。
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