初見のスコセッシ作品。
驚嘆！こんな映画も撮っていたんだ！面白かった。
ヤッピーのNY地獄巡り。どこかデビッドリンチ的な悪夢ノワールでもあり、早すぎた「ファイトクラブ」みたいなダークコメディ。
出てくる登場人物がいずれも狂っているのだが、1番狂っているのは主人公自身なんじゃあないか…っていう。
ヤレるかな？という下心がもたげるたびに、どこか萎縮してしまう主人公がスコセッシの初期作品から引き継がれている様な気もする。
信仰と享楽の狭間で苦悩する一貫した作家性も感じられて面白い。
完全にインディ体制で撮られていて、サクッと作ったそうだ。
こんな軽やかな作品、またやらないかな？スコセッシ。
特にエンドロールがインパクト大な、印象的なカメラワーク。BLACK HOLEでミヒャエル・バルハウスという人と学びを得る。ここからのスコセッシはほとんどバルハウス。もともとファスビンダー組の人だそうで。ファスビンダーもいよいよ履修しないとだな……
