ゆりちん

アフター・アワーズのゆりちんのレビュー・感想・評価

アフター・アワーズ(1985年製作の映画)
3.8
New York80年代(←ここ最重要)
ストリート・カルチャーを
よく知る人には思い入れの強い
作品になるはず。

80年代 深夜のNew York
たった一夜の悪夢のようなストーリー。
主人公が次から次へと不条理な
トラブルに巻き込まれていく。

ストーリーの展開が最高
今でこそ当たり前の手法に
なっている伏線回収。
物語が進むにつれて
その回収テンポもアップしていく。

今でこそ健康的なイメージのNew York

1980年代
New Yorkの地下鉄は
本当に危険極まりないエリアだった

その当時のイメージを持ち
この映画を見た私達と
その時代を知らないで
この映画を見た人達では
感じ方に温度差があるはず。

基地外じみた登場人物に
底知れぬ恐怖を感じながらも
その中にあるシニカルな内容で笑い、
見終わった後の疲労感。
私も主人公の気持ちと少しリンクする。

多感な20代に鑑賞した時は
斬新でとても好きだった。
今でも最高だと思う。

でも
New Yorkの危険なイメージが
払拭され 20年経った今
同じような感覚にはならなかったけど……
マーティン・スコセッシ監督はやっぱり凄い *