清朝末期の中国を舞台に、非情と言われた将軍と伝道師としてやってきたアメリカ女性が次第に惹かれあう姿を描くフランク・キャプラ監督の佳作。
ヒューマニズムがキャプラのキーワードであるならば、スタンウィックが語る”慈悲”に監督の思いは込められているのか。”人命を軽く扱う中国人”とそれをたしなめる文明国の女性。こんな構図は「アンナと王様」でも出てくるもので、発展途上国にとっては実に面白くないものだろう。しかし、主人公のロマンスで見る限りでは袁将軍は十分文明人。見た目はあまりにもステレオタイプなエキゾチックさではあるけれど。
BS放送時タイトルは「袁将軍の苦いお茶」。