中学生の頃からずっと見たかった映画 なぜなら興味のあったクラウトロックのバンドの一つであるPopol Vuhが音楽を担当してるから 劇伴は最低限だけどね
太陽照りつけ、豊かな動植物たちの繁栄するアマゾンの熱帯林の中で、驕れる西洋文明は静かに破滅する
美しい籠に美しいドレスを着た女性を乗せてジャングルの中を闊歩するのも、隙あらばガツガツと栄養を摂取する兵士たちも滑稽でしかない
あまりに心細い民族楽器の音色を除いて静寂が続く世界の果て 感動的なシーンなど当然なく、頭の中に存在しないエルドラドを浮かべてボロボロと崩れ落ちていく人々
人間の理性が余りにも脆く、西洋文明が如何に特権的でないかを目の当たりにしたドイツの監督ならではの視点だと思います