ノノ

魂のジュリエッタのノノのレビュー・感想・評価

魂のジュリエッタ(1964年製作の映画)
3.9
なんとなくフェリーニはモノクロの方が良いと思ってたけど全然カラーも好きだった。神秘主義の人たちの巣の色使い、派手な衣装がとてつもなく鮮やかで夢のような空間。夫に浮気された女は孤独を恐れ、現実と夢、幻想が曖昧なまま生活することになっていく。
フェリーニ作品に登場するジュリエッタ・マシーナはどれも可哀想な女で、彼女は泣いてる時に必ず微笑んでいる。恐れを克服し、過去の自分も抱きしめて自由になったジュリエッタの解放的なラストは笑顔なのに少し寂しい。
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