8さん

X-メンの8さんのレビュー・感想・評価

X-メン(2000年製作の映画)
3.4
社会から迫害され、孤独や苦悩を抱えながら生きる特殊能力を持ったミュータント達の姿を描いた旧3部作初回のアクション作品。

200X年、人類は新たな「差別法案」の立法化を目指していた。それは、DNAの突然変異により超人的パワーを生まれ持つ進化した人類〈ミュータント〉を、社会から合法的に迫害するものだった。

ミュータントの中でも、プロフェッサーX率いる人類との共存を目指すX-MENは、人類の滅亡を目論みテロ活動を企てるマグニートー達と全面対決。遂に人類の未来と進化をかけた戦いの火蓋が切られた!


『敵は強大、味方はわずか。』


キャラクターの個性は多種多様で、自分ならどの能力に憧れる等、話したり思い描いたりした経験は少なからずあるかもしれません。いや、ありますよね?

彼等は特殊能力を持った人間ではなく、ミュータントという全く異なる生物なので、弊害を伴うのです。社会から疎外され、心に大きな傷を負い不安感に悩まされてしまう。それはあらゆる思想を生み、ミュータントの未来を左右する状態を招いてしまう要素は、人間にとって人種差別的なものに当たるでしょう。

明るさの中にありながらも光の行き届かない暗さを、ミュータントという生物を通して表現し単純でダイナミックさに欠けるかもしれませんが、そのダークな雰囲気に包まれてしまうでしょう。

彼等の長きに渡る壮絶な物語は、ここから幕を開けたのです。

2019.4.10
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