Ash国立ホラー大学院卒論執筆

X-メンのAsh国立ホラー大学院卒論執筆のレビュー・感想・評価

X-メン(2000年製作の映画)
3.5
【超能力者のいる社会とは】

20世紀FOX-MENの約20年間の集大成、『ダークフェニックス』に向けてX-MENシリーズ再鑑賞。こういう作品はシリーズ通して観ると面白さが増すな。ドラマ感覚で楽しい。

突然変異で特定の人間に超能力が備わり、普通の人間と超能力者(突然変異体=ミュータント)との対立、超能力者であるが故の苦悩・差別などを描く重めのテーマ。冒頭のマグニートー誕生エピソードとかもそうだし、X-MEN特有の真実味のある世界観が癖になる。

さらにMCUのアベンジャーズは「全ては武力で解決すべき」「理想世界を実現するためには"間断なき闘争"こそが必要だ」と言わんばかりの、軍事色の強いタカ派(強硬派)的傾向にあるが、X-MENシリーズはもう少し複雑。

敵対組織(政府、ホモ・サピエンス、ブラザーフッド)に対しても対話を通じての融和・共存に挑戦したりする。(ことごとく失敗して滅亡寸前になり、未来を変えるハメになったりするが)


1作目である今作は、記憶を喪失したウルヴァリンがプロフェッサーX達と出会いミュータントと人間の抗争に巻き込まれていく。ラストはマグニートーの世界変革の陰謀が。

MCUと比べてちょっと地味な展開と普通のアクション。2作目は見所が沢山あるが、今作は工夫のしがいがあるな。