Violet

フランケンウィニーのVioletのネタバレレビュー・内容・結末

フランケンウィニー(2012年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

スパーキーは天国に行ってしまったけど、命というものはいつか終わりがくるもの。ヴィクターはそれを悟り成長したのでした...っていい感じにまとめて終わると思ったら...!
予想外の結末にびっくりした...し、この結末については物議を醸すのではないかな。

スパーキーは再び命を取り戻したけれど、この姿ではお水も飲めないしご飯も食べられない。
電気で命を繋いでも、体はどんどん腐っていく。
スパーキーは本当に生き返ることを望んでいたのだろうか。
多くの作品では死んだものを生き返られることはタブーとされているし、「死」があるからこそ「生」が美しいのだと謳われる。
倫理的側面からみたら、この作品の結末は問題アリかと思う。

ただ、本作では科学のRzykruski先生の言葉が本質なのだと思う。
『科学とは頭だけではなく心も大切であり、実験を成功させる要素のひとつに愛がある。』(超意訳だけど)
『科学そのものに良し悪しはないが、科学は良い方向にも悪い方向にも使うことができる。』
スパーキーを心から愛したヴィクターの純粋な「またスパーキーに会いたい」という気持ちやその行動は、Science Fairで優勝することしか考えなかったクラスメイトたちとはかけ離れたものだった。
だからこそ、科学の神様はヴィクターに微笑み、最後にまたスパーキーを生き返らせてくれたのだと思う。

そして、スポーツをやりなさいとか、友達をたくさん作りなさいとか、お父さんからちょいちょい言われていたものの、最後の最後までヴィクターが個性を殺さなかったことが個人的にはとても良かった。両親もできた人達だよね!

モノクロのティムバートンワールド、そして個性豊かすぎるキャラクター、わたしはとても好みでした🤤💓

▼トシアキ
トシアキが「どこ行っちゃったの〜」って急に日本語喋るシーン「!?」ってなってなんか笑っちゃったww
いやまじでずる賢くて超嫌な奴なんだけど、日本人があんな風にちょっとリーダー格っぽく描かれることってあんまりないから少し新鮮だった!笑

▼My Favorite Quote
People think science is here [points to his head], but it is also here [places his hand on his chest]. Science is not good or bad, Victor. But it can be used both ways. That is why you must always be careful.ーMr. Rzykruski, a science teacher
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