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フランケンウィニーのtmbssのネタバレレビュー・内容・結末

フランケンウィニー(2012年製作の映画)
2.5

このレビューはネタバレを含みます

この監督のストップモーションは毎作キャラデザが個性的で少し奇妙なのがいい。スパーキーが健気で可愛らしかった。
内容は結構ツッコミどころ満載。猫背のキャラがヴィクターと自分は友達いない同士って言ってたけど、クラスの生徒全員が友達いなさそう。基本的に子供に常識人がいないのでツッコミがないままどんどん進む。普通同級生が愛犬を生き返らせたらドン引きするのにむしろ科学コンテストの優勝を取られると躍起になりその実験を真似し始める始末。科学に興味がない親ばかりの街の子供がなぜ科学コンテスト優勝に執着燃やしてるのか。先生の授業では死んだカエルは足だけしか動かなかったのにスパーキーはなぜか命まるごと生き返る。同じ手順で実験したのになぜか生徒ごと結果がちがう。他にもあるけど全体的に疑問点は多かった。
死者は生き返らないし生き返らせちゃいけないが、残された者と死んだ者がまだ愛が続くことを望むなら、誰も理解できなくてもそれもひとつの選択だってことを伝えたかったのかな。個人的には最後スパーキーは生き返らせないでほしかったし、もし子供が見てその思想を間に受けたら嫌だなと思う。あとヴィクターは終始スパーキーを愛してたけど、このまま生かすことへのズレを物語が進むにつれ感じて欲しかった。自分のしたことは間違ってたんだと後悔することが1度もなかったので感情移入できなかった。スパーキーにハエがたかってたけど、体が腐敗するにつれ体を改造することになるヴィクターの心境が気になる。スパーキーはもうヴィクターと一緒に外に出かけてもいいし恋人もできて嬉しいだろうけど、これからの苦難を考えるとあのエンドでよかったのか疑問も残る。
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